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9月の投句一覧

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 10月1日
  • 読了時間: 2分

1 とにかくも参加が大事鰯雲

2 うそ寒や癒えざることは知りつつも

3 化粧坂その香となりぬ葛の花

4 文化財昔は葛の花の家

5 萩ゆれて薄ももいろに道を染め

6 武蔵野に風巻き上がり葛の花

7 葛の葉の裏見晴明母恋ふる

8 尋ぬれば教へられし名葛の花

9 葛の花体育倉庫にパンク球

10 新米も食せぬままに人の亡く

11 足止めし廃家の前に葛の花

12 葛の花踏んで無住の生家かな

13 鬱々と朝を待ちつつ秋灯す

14 たたづめば牧場に霧下りてくる

15 新米の朱鷺の里より届きけり

16 葛の花香れば隠れやうもなく

17 振り向かず故郷に別れ葛の花

18 秋の朝子猫三匹生まれけり

19 流れ星どうぞ世界を幸せに

20 葛の花空き地を飾るかのやうに

21 天高く椿の実落つる音を聞く

22 いつの間に母の仕種や茄子漬ける

23 マネキンの案山子リアルに微笑みぬ

24 湧き上がる雲求めゆく葛の花

25 山裾を縁取るやうに葛の花

26 沈みゆく日の色流し秋の海

27 独り居のありのすさびや鉦叩

28 葛の花もう使われぬ汽車一両

29 とこしへに去りゆくものに秋の水

30 投げ釣りはけふも坊主か秋刀魚焼く

31 村会選は全員当選葛の花

32 澄む水の底なる明かり見果てざる

33 葛の花天麩羅となり峡の宿

34 病む妻と思ひ出話秋の夜

35 葛の花をのこは姉の手にひかれ

36 葛の花水が自慢の村廃れ

37 不揃ひの雲の散らかる九月かな

38 運針は進まぬままに桐一葉

39 蒸しむしと星合の夜が明けてくる

40 葛の花ダム湖の底に旧街道

41 熊除けの鈴また聞こえ葛の花

42 ゆつくりとはららごほぐし飯に載せ

43 水泡の胸に背中に夏暑し

44 けもの道使う老い猫くずの花

45 芒原遠くの山に雲沸ゐて

46 湖に風のさざ波秋澄める

47 大佛の燭となりたる葛の花

48 葛の花東国武士の砦跡

49 葛の花どつさり降つて発狂す

50 吹き上げに紅き姿を葛の花

51 靴脱げて坂道転がり秋時雨

52 面識なき係累の墓くずの花


以上です。

 
 
 

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