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10月の兼題 「異国」(場所)

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2022年10月6日
  • 読了時間: 3分

10月の兼題を松子さんに出していただきました===================


「異国」(場所)


みなさまにとって異国とはなんでしょう。国語辞書によると

「風俗・習慣などが違うという観点から見た外国」とか。むずかしいですね。

なので、今回はちょっとこんな風に考えてみました。


まず、外国の地名、国名、または特別な建物、例えばエッフェル塔とか赤の広場とか、

天安門とか、スエズ運河とか。一般的に通じる場所であればいいとして。

それを読み込んでいただきたいと思うのです。

具体的な場所がいいかなと思います。

みなさまの心の中の、あるいは思い出の、あこがれの場所を教えてください。

ただし、天国とか、地獄とか、黄泉の国は今回は、たくさん出てきそうなので、禁止とします。


                                     松子




シスターズのひとこと(芽笹より)========================


コロナ禍となって3年近く経っております。

たまたま目にした刺し子のキットでちくちくと刺してみたところ、

これにまんまとはまってしまいました。


晒にすでに図案が印刷されており、それに従って針を進める、意外と簡単な作業です。

キットに同梱されていた美しい糸を使って縫い進め、

最後に晒を水に浸すと印刷された図案は消える仕組みになっています。

縦に真直ぐに縫い進め、それが終わったら横方向に縫い進め、

最後に斜め方向に縫って行きます。まことに単純。

糸は美しいグラデーションに染め上げられていて、きれいな模様が自動的に

出来上がっていくのです。非常にシンプル。


たったこれだけのことなのに、気がついたら布は波うち、糸はよじれています。

どんなに引っ張っても斜めになった布は戻らない。

そもそも刺し子とは、弱った生地をつくろって丈夫にすることから始まりました。

縦横斜めと刺した晒は、美しい頑丈な雑巾と化し、歪んだ布は戻りません。

実に口惜しい。


泥縄で「刺し子の基本」の本を購入し、じっくりと熟読。

而して晒をあらたに購入。「これなら私にもできる」と見込んだ模様をえらび、

刺し子糸も入手して縫い始めました。

ところが、真直ぐに縫っているつもりなのに、なんとなく違うのです。

これもまた口惜しく、そして情けない。

真直ぐに縫うために運針の練習から始めなくては。


というように、さまざまな角度から刺し子に取り組んでいるうちに、

大勢の人が刺し子を楽しんでいることを知り、伝統的な文様のほかに

次々に独自の文様が発表され、アレンジされていることを知りました。

モロッコ風のタイル文様などもあります。

もともと東北の貧しい山村で、貴重な布を捨てずに使い続けるために

始まった刺し子の文化ですが、今では世界中に愛好者がいるのでした。

もちろん逆もあります。

世界各地の刺繍文化が日本に紹介されています。

つくづくと良い時代に生まれたものだと感謝しています。

コロナ禍は嫌だけどね。                      芽笹


 
 
 

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