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11月の兼題

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2024年11月6日
  • 読了時間: 2分

11月の兼題のお知らせです。

今月は朱胤さんに出題していただきました。



兼題 「冬の日」======================================


やっと厳しく長い夏が去ったと思ったら、もう十一月。秋らしさを堪能しないうちに俳句の時間は冬へと移ります。

十一月の兼題、何がいいか考えました。

冬季の最初の月なので、時候の中からがいいかと歳時記をめくると、「冬の日」という季語が目に留まりました。

冬の太陽という意味と、冬の一日という意味があるとのこと。いずれにせよ、あまり具体的なイメージを伴わない、漠然とした言葉だと思います。しかし、その淡さが、力が入らずいい感じもします。

あまり細かな方向を指定してこない語ですが、そこからどんな句が生まれるか楽しみな気もします。

今月は「冬の日」でお願いしたいと思います。

                                       朱胤



シスターズのひとこと(芽笹より)==============================


芭蕉の連句に「冬の日」というのがあります。

この連句をそのままアニメーションで表現したら・・・という映画がありました。

一句ずつ一人のアニメーション作家が担当し、句の世界を表現してゆくというもの。

作家が異なるので、全く違うイメージの映像が繰り広げられ、観客は一句ごとに心を揺さぶられる。

しみじみと味わう映像もあれば、くすっと笑いだすようなものもあり。

まことに振れ幅の大きな作品だったと記憶しています。まさに連句でしたね。


熱闘句会の投句一覧も、読み進めるほどに「わあ、こんな世界があるんだ!」「へえ~!」「ふふふ」

というように同じ兼題から全く異なる十七文字の世界が広がっています。

手足の指の数ほどの音の連なりが繰り広げるイメージ。俳句ってすごいなと思う瞬間です。

さあ、今月も十七音の世界へ!

                                     芽笹


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投句数は3~10句。

投句をお待ちしております。

◆投句締め切りは11月15日です。

 
 
 

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11月の披講

皆さま、遅くなりましたが、11月の披講をアップしました。 お預かりしたコメントを書き込みましたので、熱闘掲示板もご覧になってください。

 
 
 
11月の投句一覧

1 小春日の猫の隣に座してをり 2 山あひは雪の予報に身構へり 3 小春日や大釜に蕎麦なだれ入れ 4 扇風機の首を傾げて秋行きぬ 5 釣人の距離を小春の鴉埋め 6 冬の墓地慟哭やまぬ老者あり 7 小春日の海老腰婆が蕎麦を刈る 8 新米に出羽の水音聴いてをり 9 大磯の小春の石は文鎮に 10 冬の蝶こころに形あるとせば 11 鬼を呼ぶ子供らの声小春かな 12 冬の虻膝にとまりて小春かな 13 燗の酒

 
 
 
11月の兼題

兼題 「小春」(芽笹)=========================== 長くて暑い夏が終わったと思ったら、秋があっという間に過ぎてゆきました。 もうじき立冬。暦の上では冬になります。 というわけで、冬とはいえ暖かな日差しの「小春」を詠んでみましょう。 ぬくぬく、ほんわか、そんな気分で過ごしたいですね。             芽笹 シスターズのひとこと(松子)================

 
 
 

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