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11月の兼題 「擬音語・擬態語」

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2023年11月7日
  • 読了時間: 2分

屁散人さんから兼題をいただきました=============================


むかし聞いた話なので、はっきりと覚えてはないけれど、

小学校の女先生が、男の子に「春の小川はどんな音を立てて流れるの?」と訊いたら、

男の子は「ぴちゃくちゅちゃぽって流れてた」と答えた。

すると先生は「違うでしょ、春の小川はサラサラよ」といったそうです。

男の子は自分の聞こえた通りに言ったのに、先生はそれを認めず歌にある通りの音を正解としたのですね。


これがいかに乱暴なことであるかはすぐに分かることですが、われわれも実は先生と同じことを言っているわけで、

雀はちゅんちゅん、烏はかぁかぁ、犬はわんわん、ヘビはくねくね、蝉はみんみん、笑顔はにこにこ等々、

音や状態を自分の感じたままの言葉というより、既存の言葉で表してしまっているのです。


そこで、今月の兼題は「擬音語・擬態語」。

既存のそれでも良いし、自分でこしらえたものでも構いません。

縦横無尽に俳句に取り入れていただき、新鮮なオノマトペ体験をしよーではありませんか!

どんな言葉が出て来るか、非常な楽しみであります。


感心した句に、


   ガラス屑しみみと踏むも秋思なる  楠本憲吉


があります。

ホントに「しみみ」だなぁ~、ホントだなぁ~って♪              屁散人



シスターズのひとこと(芽笹より)=============================


季節の変わり目なのか、真夜中に強い風が吹いています。

風の音がしているけれど、よく考えたら窓がカタカタと揺れる音、木々の葉擦れの音です。

どこか遠くで空き缶が転がる音もしています。

考えてみたら、風に吹かれて起こる音ばかり。風には音があるのでしょうか。

風っていったい何でしょうか。空気の移動が風なんでしょうか。


そんなことを考えている真夜中です。                  芽笹


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投句をお待ちしております。

◆投句締め切りは11月15日(水)です。投句数は3~10句。

 
 
 

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11月の披講

皆さま、遅くなりましたが、11月の披講をアップしました。 お預かりしたコメントを書き込みましたので、熱闘掲示板もご覧になってください。

 
 
 
11月の投句一覧

1 小春日の猫の隣に座してをり 2 山あひは雪の予報に身構へり 3 小春日や大釜に蕎麦なだれ入れ 4 扇風機の首を傾げて秋行きぬ 5 釣人の距離を小春の鴉埋め 6 冬の墓地慟哭やまぬ老者あり 7 小春日の海老腰婆が蕎麦を刈る 8 新米に出羽の水音聴いてをり 9 大磯の小春の石は文鎮に 10 冬の蝶こころに形あるとせば 11 鬼を呼ぶ子供らの声小春かな 12 冬の虻膝にとまりて小春かな 13 燗の酒

 
 
 
11月の兼題

兼題 「小春」(芽笹)=========================== 長くて暑い夏が終わったと思ったら、秋があっという間に過ぎてゆきました。 もうじき立冬。暦の上では冬になります。 というわけで、冬とはいえ暖かな日差しの「小春」を詠んでみましょう。 ぬくぬく、ほんわか、そんな気分で過ごしたいですね。             芽笹 シスターズのひとこと(松子)================

 
 
 

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