top of page

11月の投句一覧

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2022年11月19日
  • 読了時間: 2分

選句をお願いします(入選6、特選1 コメント付きで)


1 子らの声どこかひそやか神無月

2 櫨紅葉コガモの列も流れ行く

3 神田川眺めながらの日向ぼこ

4 残業や高くなりゆく冬の月

5 縁遠く齢重ねて神無月

6 晩年の言葉しみじみ返り花

7 救急のサイレンの走る神の留守

8 冬桜観音さんの裏門に

9 一握の米を捧げむ神の旅

10 冬に入る太宰治の落書も

11 冬渚神さがすかに彷徨へば

12 「いーーしやぁーーきーいもぉーー」の声秋眠し

13 何通も詐欺メール来る神無月

14 神無月少女に一つ秘密生れ

15 倒産の貼紙がまた街の冬

16 「千羽鶴」気楽に読んで秋灯下

17 冬菫神さまの名を誰か知る

18 人づての友の訃報や石蕗の花

19 神の留守たこ煎餅がよく売れて

20 フェイジョアを知らぬ俳人冬ぬくし

21 くつくつと花豆を煮る夜寒かな

22 風花は神の残せし指紋とも

23 花柊痛まぬように歩きをり

24 神無月手負いの雄鹿細く鳴く

25 木枯しの猫は神社の軒の下

26 鎌倉の道に迷へる神無月

27 小春日や白シャツ干す手きびきびと

28 枝川の流れも続き神の留守

29 飽食の脂肪温しや木枯らしに

30 深海の探査始まる神無月

31 オリオンの空パーカーを被り直す

32 小春縁座りゐて用思ひ出し

33 神の留守ひと怖ぢぬ鹿群れ来たり

34 冬枯れにものみな神となりにけり

35 川波の光り止まずよ冬に入る

36 神宿すシリウス冷たき白が好き

37 達筆な友の文読む一葉忌

38 土間仕事ふゆるばかりよ神の留守

39 故郷の友の便り来小春日に

40 神無月時化に備へる岬の村

41 辞す刻のにわかに暮るる石蕗の門

42 電柱もポストも仲間小六月

43 厨には大きな紙に火の用心

44 天体もかくれんぼして神の留守

45 日を踏めば十一月の空深し

46 木枯しや野良猫魂ありにけり

47 神無月いく筋飛行機雲伸びて

48 もう会えぬ人また増えて落葉踏む

49 助手席は気の抜けぬ席神の旅

50 鯛焼と坂を登れば沖の見え

51 冬曇り怒って泣いて倦むばかり

52 山茶花や古き路地あり神田には

53 雨待ちて阿夫利嶺の神旅立てり

54 まだ夢を追ひ求めては木の葉髪

55 浮雲も小春に憩ふ仲間かな

56 花梨の実がんこな子どものふくれ面

57 大根の重きを提げて暮早し

58 橋上に烏の抜け羽暮の秋

59 雷雨の夜明けては神無月に入る


以上です。

 
 
 

最新記事

すべて表示
9月の披講

皆さま、投句・選句とありがとうございました。 披講をアップしました。 熱闘掲示板に皆さまのコメントも掲載しております。 どうぞご覧になってください。

 
 
 
9月の投句一覧

1 とにかくも参加が大事鰯雲 2 うそ寒や癒えざることは知りつつも 3 化粧坂その香となりぬ葛の花 4 文化財昔は葛の花の家 5 萩ゆれて薄ももいろに道を染め 6 武蔵野に風巻き上がり葛の花 7 葛の葉の裏見晴明母恋ふる 8 尋ぬれば教へられし名葛の花...

 
 
 
9月の兼題

兼題とひとこと 9月の兼題「葛の花」 兼題 「葛の花」(屁散人さんから)=========================== まぁ、とんでもなく暑い日が続いて、天に向かっていい加減やめてちょーだい! と叫びたくなる日々。...

 
 
 

コメント


このページは芽笹が管理しています。

© 2022 熱闘句会

bottom of page