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12月の投句一覧

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2024年12月20日
  • 読了時間: 2分

入選6句

特選1句(コメント付きで)

選句締切 12月25日


1 冬の旅ベツレヘムの星見上げつつ

2 冬の星老いても減らぬ願い事

3 オリオンや明日は海へ出て行かん

4 シリウスの遠きなれども瞬きて

5 冬北斗湖吹く風にゆらめきぬ

6 消灯すオリオンのそば渡るとき

7 凍て星や鉄とガラスの街東京

8 鳶は糞垂れて小春の空に消ゆ

9 星組めと燗徳利を並べたり

10 ホットワイン呑む唇の尖りけり

11 せせらぎかシリウス燃えるささやきか

12 夕餉にはクリームシチューオリオン座

13 犬連れてダビデの星を探しをㇼ

14 子どもらのいそいそ顔も聖夜かな

15 「だが」と言ひ「やはり」と応ふ冬星座

16 枯草に星の匂ひや星生まる

17 速報で知れる近火や星凍つる

18 事始め作務衣を風に干してより

19 震えつつ孫の指さしたる北斗星

20 冬凪や子どもの声もよく透り

21 汝も我も星の末裔冬の石

22 烏帽子岩鳶色に染め冬の暮

23 墓山の削られてゆく冬日かな

24 冬暖のこゆるぎ浜に稿なせり

25 魂が声だけになる冬星座

26 日向ぼこしていていいと子に問はれ

27 七島をふたつに分けて星流る

28 年の瀬や中風病みも町に出て

29 鹿火屋守星凍つる音聞いてをり

30 子ら駆けるその惑星の冬日和

31 冬銀河オシャレ地蔵の頬白く

32 空海は知らず荒海も荒星も

33 オリオンの鉄剣離婚決まりけり

34 教えてよ冬の大三角形はどれ

35 憂きことも楽しきことも十二月

36 冬霧の灯はベーカリー官庁街

37 熱燗を贈る働く細胞に

38 荒星やもう店しまふ靴磨き

39 星めぐりのうた口ずさむ夜寒かな

40 寒すばる息を吸うほど輝けり

41 冬銀河仰ぎ大地に沈みゆく

42 草紅葉迷ひ戻れば同じ道

43 剣岳に手をかけてゐるオリオン座

44 解体の小屋の芥や冬の浜

45 寒星に深く眠れる船の旅

46 荒星や別れ告げるはすぐが良ひ

47 嘆くにはあらぬ寂しさ凍てる星

48 寒星や仏師彫り出す金剛像

49 陽だまりにけふの命を冬の蠅

50 凍星を飛んで異国の月仰ぐ

51 山茶花の散れば聞こゆる水の音

52 荒星の車庫に眠らす終列車

53 寒昴鈴の音遠く響きをり

54 其を恋と知らぬ少年星冴ゆる

55 寄鍋や昔話も少しして

56 夕靄のけふ暖かし花八つ手

57 明星を見上げる家路暮早し

58 ふるさとの星を結びぬ冬星座

59 柊の花に昼の光の留まりぬ

60 夢見しかオリオンの腕に抱かれて

61 枯れ芒ばかりの星に不時着す

62 凍て星に落人村は息鎮め


以上です。

 
 
 

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