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1月の兼題「淑気」 

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2023年1月6日
  • 読了時間: 2分

屁散人さんに出していただきました=======================


新年「初」のついた季語(時候・天文・地理)は、ざっと数えただけでも

「初東雲」「初鶏」「初日の出」「初凪」など30ほどあったけれど、

これらはみな「正月1日」。

「正月1日だけではない初」のついた季語は「初東風」「初霞」など

数えるほどしかありませんでした。その中で、え? と思ったのが「淑気」であります。

これは1日だけ、と思ってたんだけど、手持ちの歳時記にそうは書いてない。

新年のめでたく荘厳な気分を寿ぐ気持ちがこめられているということで、

とくに正月1日という指定はありませんでした。

ということで、1月の兼題は「淑気」。新玉の年を荘厳に迎えようじゃありませんか! 

みなさま、シスターズのみな様、本年もよろしくお願いいたします。

                                屁散人



シスターズのひとこと(松子より)========================


昨年の暮れにしみじみと今年が終わるのだなあと嬉しかったような気がします。

なにはともあれ、一年は過ごしたのです。

そして、新年を迎えるたびにこの詩を思い出します。

すこし正座してお屠蘇をいただきます。


「きのうはあすに」   中桐雅夫   

新年は、死んだ人をしのぶためにある、

心の優しいものが先に死ぬのはなぜか、

おのれだけが生き残っているのはなぜかと問うためだ、

でなければ、どうして朝から酒を飲んでいられる?

人をしのんでいると、独り言が独り言でなくなる、

きょうはきのうに、きのうはあすになる、

どんな小さなものでも、目の前のものを愛したくなる、

でなければ、どうしてこの一年を生きてゆける?

「中桐雅夫全集」より

                               松子

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投句をお待ちしております。

◆投句締め切りは1月15日(日)です。投句数は3~10句。

 
 
 

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11月の披講

皆さま、遅くなりましたが、11月の披講をアップしました。 お預かりしたコメントを書き込みましたので、熱闘掲示板もご覧になってください。

 
 
 
11月の投句一覧

1 小春日の猫の隣に座してをり 2 山あひは雪の予報に身構へり 3 小春日や大釜に蕎麦なだれ入れ 4 扇風機の首を傾げて秋行きぬ 5 釣人の距離を小春の鴉埋め 6 冬の墓地慟哭やまぬ老者あり 7 小春日の海老腰婆が蕎麦を刈る 8 新米に出羽の水音聴いてをり 9 大磯の小春の石は文鎮に 10 冬の蝶こころに形あるとせば 11 鬼を呼ぶ子供らの声小春かな 12 冬の虻膝にとまりて小春かな 13 燗の酒

 
 
 
11月の兼題

兼題 「小春」(芽笹)=========================== 長くて暑い夏が終わったと思ったら、秋があっという間に過ぎてゆきました。 もうじき立冬。暦の上では冬になります。 というわけで、冬とはいえ暖かな日差しの「小春」を詠んでみましょう。 ぬくぬく、ほんわか、そんな気分で過ごしたいですね。             芽笹 シスターズのひとこと(松子)================

 
 
 

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