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1月の投句一覧

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2024年1月20日
  • 読了時間: 2分

選句をお願いします(入選6句、特選1句 コメント付きで)


1 初富士や夢に見たると同じ富士

2 冬帽子目深に富士のしまき見て

3 松過ぎの川や一途に暮れゆける

4 見慣れたる富士も初富士隠れなく

5 マフラーにあごを埋めをり港の灯

6 初富士の見えるまで行く上り道

7 寒の水汲みて目合はす石狐

8 左義長のほむら夕富士呑んでゆく

9 富士の青かじかむ指の碧きこと

10 能登になえ襲い来し日や寒昴

11 春近し富士もゴトンと発車する

12 冬薔薇富士の別荘固く閉づ

13 何時の間にか古希を過ぎたり寒卵

14 麦の芽や富士明々と照らされて

15 強霜や富士にいつもの砲撃音

16 大鍋にスープ煮てゐる小正月

17 金星に寒九の夜明来たりけり

18 農園に向かふ凍て土ぬるむ午後

19 冬ざれや富士のみ光失はず

20 元日の富士を眼下に旅立てり

21 御降のひととき枯葉にぎはへり

22 富士の嶺や弁天様の宝船

23 富士山の裾野でひとり大根引く

24 大試験富士を仰ぎて下宿出づ

25 一月の甲斐は富士山あるばかり

26 妻ありし頃は子も来てお正月

27 初富士やメルカリで古きラジオ買ふ

28 富士の嶺の小さく見ゆる冬の朝

29 ひとひらの雲置く富士に春近き

30 富士見ゆる枝に吹かるる初鴉

31 初晴や飛行機雲も新たなり

32 悠々と裾野広げし冬の富士

33 しなやかに裾野を湖へ雪の富士

34 葉牡丹に円周率を諳んずる

35 辰年の初日が山にのつと出て

36 黒々と富士際立たせ冬茜

37 日脚伸ぶ塀を覗きにまた一人

38 我ながらまめに動くや春隣

39 元日の榾火絶やさず村社

40 富士厳し間違いなしかこの恋は

41 雪積んでこそ富士山でありにけり

42 風花は空の隙間のいづこより

43 目をつむり幸ひここに柚子湯かな

44 一月も例外でなく矢の如し

45 大寒に富士の写真の届きけり

46 世の音を消し世を消して雪の降る

47 富士山といふ駅雪の富士は指呼

48 富士に子を見せに来し昔懐かし

49 初富士や天地静物画のごとし

50 大寒の大の字に似て夕焼富士

51 寒星を肩にそびゆる富士の影

52 初空へ竜昇るごと参拝者


以上です。

 
 
 

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11月の披講

皆さま、遅くなりましたが、11月の披講をアップしました。 お預かりしたコメントを書き込みましたので、熱闘掲示板もご覧になってください。

 
 
 
11月の投句一覧

1 小春日の猫の隣に座してをり 2 山あひは雪の予報に身構へり 3 小春日や大釜に蕎麦なだれ入れ 4 扇風機の首を傾げて秋行きぬ 5 釣人の距離を小春の鴉埋め 6 冬の墓地慟哭やまぬ老者あり 7 小春日の海老腰婆が蕎麦を刈る 8 新米に出羽の水音聴いてをり 9 大磯の小春の石は文鎮に 10 冬の蝶こころに形あるとせば 11 鬼を呼ぶ子供らの声小春かな 12 冬の虻膝にとまりて小春かな 13 燗の酒

 
 
 
11月の兼題

兼題 「小春」(芽笹)=========================== 長くて暑い夏が終わったと思ったら、秋があっという間に過ぎてゆきました。 もうじき立冬。暦の上では冬になります。 というわけで、冬とはいえ暖かな日差しの「小春」を詠んでみましょう。 ぬくぬく、ほんわか、そんな気分で過ごしたいですね。             芽笹 シスターズのひとこと(松子)================

 
 
 

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