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2月の兼題

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2月14日
  • 読了時間: 2分

兼題 「ほうれん草」==================================


ほうれん草は今では一年中ある野菜ですが、秋蒔きで春に収穫する野菜だったので春の季語に

なっています。昔のものに比べるとアクが少なくてサラダにしたりもしますが、昔も今も

子供が嫌いな野菜に必ず上がリます。

栄養豊富でおひたし、胡麻和えだけでなく、常夜鍋、卵とじ、ナムル、カレーやパスタに使ったりと食べ方も多様。ほうれん草の好きな方、苦手な方も一句詠んで下さい。

                                  凡々


シスターズのひとこと(芽笹)===============================


ほうれん草は漢字で書くと「菠薐草」。菠薐とはペルシャのことで、原産地にちなんで中国で

名付けられたとか。Wikipediaでは、ペルシャからネパールを通って中国に伝わり、当時は

ネパールのことをホリンと呼んでおり、日本に伝わった時にホリンがホウリンになったのだとか。

中東発祥なので、西に伝わって西洋種、東に進んで東洋種と分かれ、現在は両方が交雑した

品種になっているそうです。たしかに子どものころのほうれん草はアクが強かった。それが

東洋種なのかと思っていたら、実は明治以降に入ってきた西洋種と交雑したものだったらしいです。


とまあ、ほうれん草の来歴を語りつつ、歳時記で例句を見ようと思ったら、春の歳時記が

見当たらない。これは我が家の住宅事情もあって、文庫本の10数冊は常に手近なところに

出してあるのですが、手近すぎて頻繁に場所移動を強いられる。あちらへ置き、こちらへ置き、

上下を入れ替え、新しいものが入り、もう読まないと判断されたものは取り出され、常に

新陳代謝が行われています。そうした中に角川文庫の歳時記5冊も入っていて、折りにふれ

開いてみているのです。とはいえ、いざ見ようと思ったときに見当たらないことも。

過ぎた季節の歳時記は次に季節がめぐってくるまで顧みられることもなく、静かに本の

山の中で眠っているはずなのに、深い眠りのうちに夢遊病のごとく彷徨っているらしい。

というわけで、現在、私の春の歳時記は行方不明。最後に見たのは去年の春。

いったいどこへ行ったのやら。

呼べど叫べど、返事がありません。

                                芽笹


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投句数 3~10句

投句締め切り 2月15日

 
 
 

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11月の披講

皆さま、遅くなりましたが、11月の披講をアップしました。 お預かりしたコメントを書き込みましたので、熱闘掲示板もご覧になってください。

 
 
 
11月の投句一覧

1 小春日の猫の隣に座してをり 2 山あひは雪の予報に身構へり 3 小春日や大釜に蕎麦なだれ入れ 4 扇風機の首を傾げて秋行きぬ 5 釣人の距離を小春の鴉埋め 6 冬の墓地慟哭やまぬ老者あり 7 小春日の海老腰婆が蕎麦を刈る 8 新米に出羽の水音聴いてをり 9 大磯の小春の石は文鎮に 10 冬の蝶こころに形あるとせば 11 鬼を呼ぶ子供らの声小春かな 12 冬の虻膝にとまりて小春かな 13 燗の酒

 
 
 
11月の兼題

兼題 「小春」(芽笹)=========================== 長くて暑い夏が終わったと思ったら、秋があっという間に過ぎてゆきました。 もうじき立冬。暦の上では冬になります。 というわけで、冬とはいえ暖かな日差しの「小春」を詠んでみましょう。 ぬくぬく、ほんわか、そんな気分で過ごしたいですね。             芽笹 シスターズのひとこと(松子)================

 
 
 

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