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2月の投句一覧

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2023年2月19日
  • 読了時間: 2分

選句をお願いします(入選6、特選1 コメント付きで)


1 春兆す微細な光宙に舞ひ

2 転勤の準備完了シクラメン

3 春の風邪気だるき時を積み上げて

4 さみどりの増ゆ早春の京料理

5 早春や波紋しづかに慄へをり

6 古草のうへに庭師が梯子置く

7 早春や哲学の道弧を描く

8 早春のまだ形なき深空かな

9 浅き春やどり木ばかりあをあをと

10 東風吹くや船は針路を右に切り

11 送り出て再び別辞梅の門

12 早春の道に一つの影を置く

13 早春の入り日はんなり祇園町

14 仇討ちを語り継ぐ村梅真白

15 凍星や億千年の時に耐へ

16 早春の島やひねもす鳶の空

17 早春の瞑れどにじむ空あかり

18 水仙の香だけ「斜陽」の館跡

19 ポケットによべの福豆鳩に撒く

20 水仙をひとつさしたる花瓶かな

21 塗椀のうちに早春京町屋

22 梅郷に雪の名残のにはたづみ

23 春隣レコードの音ぷつぷつと

24 にこやかに卒寿の遺影春浅く

25 教室に潮騒を聞く余寒かな

26 目印は欅の大樹梅まつり

27 I will と口ずさんでみる春隣

28 PCR検査を受けに日脚伸ぶ

29 橋わたるつかのま広き春の空

30 早春やころころ舞妓よく笑ふ

31 魚は氷に上り戦車は動き出す

32 早春へ先端出して積雪計

33 着ぶくれて一粒万倍日を家居

34 早春や鳩の頭の忙し気に

35 早春や薬の種類一つ減り

36 早春へ買い足してをり黄の絵具

37 豆撒きの窓をひらけば闇どつと

38 春浅き春に会おうといいし山

39 枝々に早春の日の溢れをり

40 冴返る解体中の元八百屋

41 早春や葉脈の青きをなぞりたる

42 国道は雪で不通や建国日

43 春の日にパッチワークの布並べ

44 早春の雀は海へ奔りけり

45 早春の風つれ叡山電車来る

46 早春や湖面に光の粒をおき

47 大門は閉ぢられしまま梅咲けど

48 早春の雲眺めつつ坂上る

49 早春や苔の目覚めの銀閣寺

50 降圧剤手くぼにバレンタインの日

51 早春や肩の荷物を日が融かす

52 浅春や恥つかしき瑣事ふと過る

53 指舐めてめくる頁や春寒し

54 風光るサーファーたちは波待てり

55 早春や祖父並びゐる餅菓子屋

56 早春や立ち止まりつつ二人来る


以上です。

 
 
 

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11月の披講

皆さま、遅くなりましたが、11月の披講をアップしました。 お預かりしたコメントを書き込みましたので、熱闘掲示板もご覧になってください。

 
 
 
11月の投句一覧

1 小春日の猫の隣に座してをり 2 山あひは雪の予報に身構へり 3 小春日や大釜に蕎麦なだれ入れ 4 扇風機の首を傾げて秋行きぬ 5 釣人の距離を小春の鴉埋め 6 冬の墓地慟哭やまぬ老者あり 7 小春日の海老腰婆が蕎麦を刈る 8 新米に出羽の水音聴いてをり 9 大磯の小春の石は文鎮に 10 冬の蝶こころに形あるとせば 11 鬼を呼ぶ子供らの声小春かな 12 冬の虻膝にとまりて小春かな 13 燗の酒

 
 
 
11月の兼題

兼題 「小春」(芽笹)=========================== 長くて暑い夏が終わったと思ったら、秋があっという間に過ぎてゆきました。 もうじき立冬。暦の上では冬になります。 というわけで、冬とはいえ暖かな日差しの「小春」を詠んでみましょう。 ぬくぬく、ほんわか、そんな気分で過ごしたいですね。             芽笹 シスターズのひとこと(松子)================

 
 
 

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