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2月の投句一覧

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2024年2月22日
  • 読了時間: 2分

選句をお願いします(入選6句、特選1句 コメント付きで)


1 早咲きに目白訪れ花揺らす

2 梅匂ふ昼暗がりの藪を出て

3 寒明や渡りて橋の名を知らず

4 春の風邪雨音みている薄夕暮れ

5 春寒や入居始まるタワーマンション

6 なにもせず、なにもおもはず、春浅し

7 春雨のやみても変らざるしじま

8 春の海鳶が見ている弁当箱

9 目が合へばじやれつく犬よ春隣

10 人生はツーペイなのさ春隣

11 若人のダンスきびきび春めけり

12 母に似ぬ不器用恥じて針供養

13 うすぐもりのち本曇り大試験

14 早春の日差しに肩の和らぎぬ

15 早春の野にただじつとたたずんでみる

16 よちよちと通院の道春の朝

17 崖窪に咲き増えたりや黄水仙

18 母の忌の春日に布団干してをり

19 早春の道を来る人立ち止まる

20 春寒や鍋ごとシチュー届けくれ

21 春めくや気圧変動身に堪え

22 半袖の外つ国人春寒し

23 寒明の空の明かりに耳を当つ

24 オーボエの音の夕暮れ春隣

25 老い送る身を春一番押してをり

26 糞たれてバレンタインの日の鴉

27 啓蟄やアリア流るる治療室

28 五重塔跡にかぶさる芽吹きかな

29 妻の歩に遅れ春の句拾ひをり

30 金縷梅のほぐるるほどの風の中

31 鳩サブレ春風に鳩と並び噛む

32 啓蟄や瞼を透けてくる光

33 春節の龍校門の中に消ゆ

34 春を待つ子の枕辺に時刻表

35 雪富士の輝く春の田に立てり

36 欄干に鷺の動かず春浅し

37 見る向きに色を変へたる寝釈迦かな

38 春雨や去年の風倒木香る

39 春寒き細枝に揺られ雀どち

40 寒明の波に小石の光りけり

41 春めけば眩しき席を後悔す

42 愛兎の命日ちかづく春浅し

43 早春の旅ポケットに文庫本

44 筆刷けば絵にも流るる春の川

45 横浜の春を爆竹目覚めさす

46 遊行寺の涅槃図猫も描かれて

47 菜の花の黄色の分だけ暖かく

48 立春のトンネル出れば海光る

49 望郷やかくれんぼまだ陽炎に

50 一遍像の鼻をくすぐる梅の香よ

51 中華街一面深紅春節祭

52 虹色の光纏ひてシャボン飛べ

53 のんびりと調剤を待つ春の午後

54 春寒し奥歯の被せ物取れて

55 早春の夕日を窓にとどめおく

56 涅槃日のあかあか沈む六日月

57 春来たり朝の雀の争ひに


以上です。

 
 
 

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11月の披講

皆さま、遅くなりましたが、11月の披講をアップしました。 お預かりしたコメントを書き込みましたので、熱闘掲示板もご覧になってください。

 
 
 
11月の投句一覧

1 小春日の猫の隣に座してをり 2 山あひは雪の予報に身構へり 3 小春日や大釜に蕎麦なだれ入れ 4 扇風機の首を傾げて秋行きぬ 5 釣人の距離を小春の鴉埋め 6 冬の墓地慟哭やまぬ老者あり 7 小春日の海老腰婆が蕎麦を刈る 8 新米に出羽の水音聴いてをり 9 大磯の小春の石は文鎮に 10 冬の蝶こころに形あるとせば 11 鬼を呼ぶ子供らの声小春かな 12 冬の虻膝にとまりて小春かな 13 燗の酒

 
 
 
11月の兼題

兼題 「小春」(芽笹)=========================== 長くて暑い夏が終わったと思ったら、秋があっという間に過ぎてゆきました。 もうじき立冬。暦の上では冬になります。 というわけで、冬とはいえ暖かな日差しの「小春」を詠んでみましょう。 ぬくぬく、ほんわか、そんな気分で過ごしたいですね。             芽笹 シスターズのひとこと(松子)================

 
 
 

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