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3月の投句一覧

  • 2023年3月20日
  • 読了時間: 2分

選句をお願いします(入選6、特選1 コメント付きで)


1 出羽富士の映るみそぎ場ぬなは生ふ

2 うたかたの消えたる行方水草生ふ

3 西へゆく電車に乗りて春睡し

4 花人の帰りきたりて一つの灯

5 稿の窓より採り頃の夏みかん

6 木瓜咲くや昨日のことはきのふまで

7 コーラスのすこし上手に水草生ふ

8 初蝶の肘の高さを蹤いてくる

9 湧水は波紋をつくり水草生ふ

10 自転車の母子行き過ぎて朝桜

11 水草生ふ百姓継ぎし手を洗ひ

12 春の夢母と海鳴り聴いてをり

13 亀鳴くや日向で微睡む茶虎猫

14 名草の芽わつと一誌を立ち上げて

15 身も影も陽炎ひて行く薬売り

16 万物を抱きたるごと花照りぬ

17 急登にかかる水場よ水草生ふ

18 桜餅ひとつ残して夫を待つ

19 少年の魚籠の空つぽ水草生ふ

20 うつむいて髪すく夜のゆすらうめ

21 水草生ふ放流の稚魚いきいきと

22 酒仕込み終はる酒蔵水草生ふ

23 ポケットに春の日暮をさぐりけり

24 山笑ふ杉の花粉を被りたる

25 水草生ふ登山口より阿夫利山

26 落ち椿重ね人絶へ極楽寺

27 中学生行く橋の下水草生ふ

28 竹の秋傾ぎたる身で眺めをり

29 水草生ふ他郷に移り白髪増ゆ

30 無造作に火を点じては野焼人

31 水草生ふ次に会ふのは何時のこと

32 水草生ふとこしへの時終りつつ

33 花寒にカイロ背に当て婆のゆく

34 大天守なき掘割に水草生ふ

35 野焼の火期待通りの高さまで

36 チューリップ都会の雲を光らせて

37 春雷や静まりかへる黒電話

38 水草生ふ流れに故郷の香りたち

39 野焼守ならむ雪おく浅間山

40 下の子も外国暮らし花菜漬

41 犬ふぐり陽へいつせいに起ち上がる

42 水草のまだ生えずして大井川

43 山に山重なりあへる春霞

44 春眠の夢の中なる吾も睡り

45 山笑ふお地蔵さまを腹に抱き

46 野火消えて関八州の晴れ渡る

47 廃線の鉄橋朽ちて水草生ふ

48 ダイサギの姿凜々しく水草生ふ

49 枯枝を濡れはじめたる春の月

50 子どもらのさざめき笑ひミモザ揺れ

51 今日からはどこを踏んでも春の土

52 末黒野にゴルフボールのしらしらと

53 沈丁の散り際なをも匂ひけり

54 富士山の目覚めは近し水草生ふ

55 亀鳴いて力尽きたる夕日かな

56 毎日が小さき遠足保育園

57 人形の春愁やどる薄き胸

58 壺焼も小さくなりぬ神の島


以上です。

 
 
 

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