top of page

3月の投句一覧

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2024年3月22日
  • 読了時間: 2分

選句をお願いします。

入選6句、特選1句(コメント付き)


1 頑固さを春陽ぬくぬくほどきたる

2 はくれんは一花をつけて人住まず

3 司会者の言ひ間違ひも花影ゆゑ

4 啓蟄の地に輪を描きて子は遊び

5 風微か採れど採れども土筆の野

6 つくしんぼ我も我もと空を指す

7 土筆摘む祖父の匂ひのする野良着

8 卒業子「エール」の歌に光る頬

9 ヘルパーの身の上話に春灯る

10 死といふは死を思ふこと鳥雲に

11 富士塚のつくしは富士と高さ競る

12 行つたきり帰つて来ない土筆摘み

13 春愁や街頭ピアノのセレナーデ

14 犬の目に目薬落とす春の宵

15 落椿掃いて息子を思ひをり

16 大地割る力ありけり土筆生ふ

17 春霖に幻めくや傘の波

18 快速の通過を待てば春の雪

19 花摘みのやうに摘みをり土筆かな

20 川風に土筆とをれば暮れてゆく

21 春霖や湖は音無くさざめけり

22 沈丁花の香に送られて卒業す

23 遠山にまだ雪残り土筆生ふ

24 一握のつくし今宵の付きだしに

25 春光や天満宮の村芝居

26 税務署の帰りにひとつ桜餅

27 土筆伸ぶ九九を覚えてうれしい子

28 政事分からず土筆胞子吐く

29 耳澄ます春まだ浅き川に来て

30 おはやうと挨拶交わし蕗の薹

31 来た道に戻れずにゐて春寒し

32 土筆和えのつぺり箸にからみけり

33 大木のはるか真上の春の雲

34 土筆採りひかりのどかな土手を行く

35 花辛夷少しは勇気を出すべきや

36 大黒が決まり札所の土筆和え

37 涅槃西風ゆうやけ一つあらばよし

38 つくつくし幾度休みて奥の院

39 動くもの煌めくものよ水ぬるむ

40 土筆摘むいつか片膝つきてをり

41 穢れなき黄砂は北の港まで

42 土筆和え小作暮らしを祖父言はず

43 土筆摘む何するわけにあらねども

44 石段を上れば雛の家がある

45 佳き事のある日の雛や顔やさし

46 大土手の朝日が土筆引き伸ばす

47 春霞屋上公園子ら走る

48 つくづくしつくづくしかの人は今

49 下駄履きの男に託す雁供養

50 春の野やわれもまじりてわらべ歌


以上です。

 
 
 

最新記事

すべて表示
11月の披講

皆さま、遅くなりましたが、11月の披講をアップしました。 お預かりしたコメントを書き込みましたので、熱闘掲示板もご覧になってください。

 
 
 
11月の投句一覧

1 小春日の猫の隣に座してをり 2 山あひは雪の予報に身構へり 3 小春日や大釜に蕎麦なだれ入れ 4 扇風機の首を傾げて秋行きぬ 5 釣人の距離を小春の鴉埋め 6 冬の墓地慟哭やまぬ老者あり 7 小春日の海老腰婆が蕎麦を刈る 8 新米に出羽の水音聴いてをり 9 大磯の小春の石は文鎮に 10 冬の蝶こころに形あるとせば 11 鬼を呼ぶ子供らの声小春かな 12 冬の虻膝にとまりて小春かな 13 燗の酒

 
 
 
11月の兼題

兼題 「小春」(芽笹)=========================== 長くて暑い夏が終わったと思ったら、秋があっという間に過ぎてゆきました。 もうじき立冬。暦の上では冬になります。 というわけで、冬とはいえ暖かな日差しの「小春」を詠んでみましょう。 ぬくぬく、ほんわか、そんな気分で過ごしたいですね。             芽笹 シスターズのひとこと(松子)================

 
 
 

コメント


このページは芽笹が管理しています。

© 2022 熱闘句会

bottom of page