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4月の投句一覧

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2023年4月21日
  • 読了時間: 2分

選句をお願いします(入選6、特選1 コメント付きで)


1 のどけしや水ゆつたりと海へゆく

2 そよ風の薄紫に藤咲いて

3 薄雲や藤しばし揺れしづまれる

4 風二日山桑の花ほころびぬ

5 東京都に村幾つある葱坊主

6 一脚の椅子をよすがに春の宵

7 花冷や窓に筋なす雨の粒

8 のどけしや相模にいくつ吾妻山

9 花衣やはらかき掌をそつととる

10 山鳩と歩幅の合ひぬ芽吹径

11 白樺の林にあはれ霾れる

12 帰り来て灯せば春の宵となる

13 浦島草仏炎包の闇見せず

14 使はれぬ高炉のまはり斑雪

15 いづこかに我を待つ椅子暮れなづむ

16 長閑さに草に寝る背の温みかな

17 つまさきで日向を歩く春の蠅

18 長閑さやカレーの匂ひ教室へ

19 役場より苔の石段夕河鹿

20 まぶしさの障子に滲む長閑かな

21 長閑さや今年初めて腕まくり

22 遅桜デマンドバスに乗り遅れ

23 長閑さや紅茶の色に見とれをり

24 長閑さや子猫大きな放屁する

25 松風は松の高さにしやぼん玉

26 まだ昼と思ひて昼の長閑かな

27 長閑さや進級危ぶむ子も無事に

28 長閑さや一人あやとり赤い糸

29 長閑さや窓開け放つラブホテル

30 長閑さや行きつ戻りつページ繰る

31 のどけしや弁当包みの猫の柄

32 長閑さや戦争いつも隣接す

33 ひとりぼちなんくるないと春の月

34 桜まじ読まずに閉じる黙示録

35 のどかさにうたつくる気も薄まりぬ

36 キジバトの眠り見ている春の月

37 釣り竿の並ぶ桟橋桜まじ

38 長閑なり洗ひ物干すサンルーム

39 長閑さや毘沙門天の丸ろき膝

40 楠若葉太古のかたち整へて

41 長々と猫伸びきつて長閑なり

42 柚子剪定棘の痛みも清しくて

43 足音に耳欹てる春の宵

44 艶やかな羽膨らませ鳥の恋

45 のどけしや振つたをとこも年を取り

46 行く春や言へないことと言へること

47 山茱萸の花ほつほつと灯りをり

48 釣り人の長閑な岸に並びをり

49 川音のはげしさに揺れ若柳

50 ハンガーの色とりどりに烏の巣

51 春昼や母のダイヤのイヤリング

52 引鶴を送りし人らゐなくなる


以上です。

 
 
 

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9月の披講

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