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4月の投句一覧

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2024年4月28日
  • 読了時間: 2分

1 蚕豆のはな光ある世を厭ふ

2 繰り返す波それぞれに風光る

3 初蝶や一張羅着て友訪ふ子

4 クレーンの腕越しに建つ海市かな

5 灯油売り鶯の聲と重なりて

6 別れの手振って走る子風光る

7 水鳥の去り跡残す花筏

8 引鳥のならんで行くも美しく

9 虎ノ門ヒルズの光花影濃し

10 桜餅土産に父の訪ね来る

11 初蝶やその周りだけほの白し

12 金縷梅の終りの雨が幹伝ふ

13 春星座明日は泣かずにすむかしら

14 東京は光の街よ万愚節

15 辛夷咲き林に光集まれり

16 何処より三線の音桜南風

17 床に伏しは春の夜明けを待っている

18 帰る雁水の光を残しけり

19 春嵐去り破れ傘光りだす

20 夜の朧電池切れたる電子辞書

21 車窓より眺める春田北陸路

22 田螺鳴く一年生の列光り

23 新しき春新しき鍵光る

24 初蝶のやうに光の海に出づ

25 琵琶湖には光あふれる日永かな

26 啄木忌沖に内地の光見え

27 春浅き光を返す水の底

28 本当は立ち疲れたる葱坊主

29 山吹や入水の川のほとりにも

30 春の夜やわずかな光ふくらめり

31 放哉忌春光射さぬ奥の院

32 だれしもの声に春あり光あり

33 蟻道を塞ぐ臀部を蟻避くる

34 囀に小さくなりゆく一墓かな

35 梨の花漢文不得意科目なり

36 花時雨果てて光に濡れそぼつ

37 風やんで隣の尾根に若葉風

38 花満てるひかりに病んでゐたりけり

39 花冷えの似合ふ女と詩を交はす

40 あの人も膝の屈伸春の土手

41 一すじの永久の光よ春銀河

42 花筏海に至りて鯛となる

43 すみれ野の尽きるところの枯れ葉踏む

44 手を引かれ橋渡る婆山笑ふ

45 春愁のわが独り言風が消す

46 花びらやことに舞ふとき光りけり

47 はなにらやおひさま追いかけ笑いけり

48 古稀過ぎの花の光を厭ひゐる

49 桜散り光は戻る湖へ

50 歩道橋渡りつ触るる夕桜

51 釣り人の並ぶ渓流風光る


 
 
 

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9月の披講

皆さま、投句・選句とありがとうございました。 披講をアップしました。 熱闘掲示板に皆さまのコメントも掲載しております。 どうぞご覧になってください。

 
 
 
9月の投句一覧

1 とにかくも参加が大事鰯雲 2 うそ寒や癒えざることは知りつつも 3 化粧坂その香となりぬ葛の花 4 文化財昔は葛の花の家 5 萩ゆれて薄ももいろに道を染め 6 武蔵野に風巻き上がり葛の花 7 葛の葉の裏見晴明母恋ふる 8 尋ぬれば教へられし名葛の花...

 
 
 
9月の兼題

兼題とひとこと 9月の兼題「葛の花」 兼題 「葛の花」(屁散人さんから)=========================== まぁ、とんでもなく暑い日が続いて、天に向かっていい加減やめてちょーだい! と叫びたくなる日々。...

 
 
 

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