top of page

5月の兼題 「舞ふ、舞う」

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2024年5月6日
  • 読了時間: 2分

今月は犬客さんに出題していただきました。


5月の兼題 「舞ふ、舞う」===============================


「鳶が舞ふ」という俳句をつくると、大抵の結社では主宰から叱られて、「鳶高し」にしなさいなどと直されます。

それが、ために「舞ふ、舞う」という動詞さえも敬遠されています。

この際、思いっきり「舞う」を使った俳句をつくって溜飲を下げましょう。

おっと、鳶舞う は駄目ですよ。

「鳶と舞う」なら良いかも(笑)            犬客



シスターズのひとこと(芽笹)===============================


舞うもの、それは「蝶」。

季節はすでに初夏ですから「揚羽蝶」の出番でしょうか。

揚羽蝶がわが身の周囲を飛んでいると、父祖の誰かがやってきたのかもと思うことがあります。

紋白蝶や蜆蝶ではそのように思うことはありません。

それなりの大きさの揚羽蝶には人の意識が乗りやすそうな気がするのかも。

あるいは、いつか私が意識だけの存在になったら揚羽蝶に乗り移ろうと思っているのでしょうか。


そういえば、遠い昔に読んだ「ドリトル先生月へゆく」というお話では、

とてつもなく大きな蛾の背中にのって、ドリトル先生と助手のトミー・スタビンズたちが月へゆくのでした。

アポロ11号が月面着陸を果たしたのは、私が小学校3年生。

ドリトル先生のお話を読んだのは小学校5年生。

人が月に行くのに3日以上かかることも知っており、月には酸素もなく、生物もいないことも知っていたけれど、

ドリトル先生のお話には心踊らされたものでした。

「お話の世界」では、どんな不思議なことも起こり得るし、それをそのまま楽しむこともできる。


胡蝶の夢という中国の話(荘子の説話)がありますが、蝶であろうと、人であろうと、

本質は変わらないというお話です。

蝶として自由に生きるもよし(よいのかな?)、人として自由に俳句を詠むもよし・・・であります。

皆さま、初夏の素敵な投句をお待ちしております。               芽笹


===========================================


投句数は3~10句。

投句をお待ちしております。

◆投句締め切りは5月15日です。


 
 
 

最新記事

すべて表示
11月の披講

皆さま、遅くなりましたが、11月の披講をアップしました。 お預かりしたコメントを書き込みましたので、熱闘掲示板もご覧になってください。

 
 
 
11月の投句一覧

1 小春日の猫の隣に座してをり 2 山あひは雪の予報に身構へり 3 小春日や大釜に蕎麦なだれ入れ 4 扇風機の首を傾げて秋行きぬ 5 釣人の距離を小春の鴉埋め 6 冬の墓地慟哭やまぬ老者あり 7 小春日の海老腰婆が蕎麦を刈る 8 新米に出羽の水音聴いてをり 9 大磯の小春の石は文鎮に 10 冬の蝶こころに形あるとせば 11 鬼を呼ぶ子供らの声小春かな 12 冬の虻膝にとまりて小春かな 13 燗の酒

 
 
 
11月の兼題

兼題 「小春」(芽笹)=========================== 長くて暑い夏が終わったと思ったら、秋があっという間に過ぎてゆきました。 もうじき立冬。暦の上では冬になります。 というわけで、冬とはいえ暖かな日差しの「小春」を詠んでみましょう。 ぬくぬく、ほんわか、そんな気分で過ごしたいですね。             芽笹 シスターズのひとこと(松子)================

 
 
 

コメント


このページは芽笹が管理しています。

© 2022 熱闘句会

bottom of page