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6月の兼題 「あじさい」

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2024年6月6日
  • 読了時間: 2分

松子さんに兼題を出していただきました。


兼題「あじさい」===================================


雨の季節になりました。夏も真ん中ということでしょうか。

この頃、紫陽花の花がまた好きになりました。

子どもの頃はとても好きでしたが、大人になるにつれて、小さな花が好きになりました。

紫陽花は重たすぎてしんどかったのかもしれません。

いい塩梅なお年頃になって(ふふふ)、紫陽花が苦にならなくなりました。

まあるい球のような花に雨粒が似合います。              松子




シスターズのひとこと(芽笹)=============================


「あじさい」という兼題をいただきました。

その昔、シーボルトは日本のアジサイを見て、「なんと!これは新種のハイドランジア(アジサイ科)だ!」と

学名に自分の妻(お滝)の名を入れてハイドランジア・オタクサと命名しました。

ロマンあふれるエピソードと思いきや、現在のアジサイの学名はハイドランジア・マクロフィラとなっています。

なんで?どうして?

これはシーボルトよりも前に、植物学者のカール・ツンベルグがマクロフィラで命名していたから。

一時期、オタクサになっていたそうですが、マクロフィラと同じものと判明したのでオタクサは引っ込められたと。

そんなこともあるのですね。


ちなみにハイドランジアというのは、「水の器」を意味するラテン語なのだとか。

とにかくアジサイは水を吸い上げる植物なのです。

プランターや鉢で育てていると、毎日毎日たっぷりと水をやる必要があります。

何かの都合で3日ほど水やりができなかったときに、ほかの鉢植えの植物は全く支障がなかったのに、

アジサイだけはあっという間に枯れてしまったことがありました。

なるほど、ハイドランジアなのですね。


ついでに、もうひとつ。

「あじさい」は旧かなでは「あぢさゐ」です。

漢字だと「紫陽花」、俳句では「四葩」「七変化」なども使われますね。

私は四葩が読めなくて困ったことがありました。

そういえば、読めなくて恥ずかしかったものに「ラバ」がありました。溶岩のラバ。

清記表の手書き文字を読んで「ウバ」と読み上げたときに恥ずかしさったら・・・・・・。   芽笹


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投句数は3~10句。

投句をお待ちしております。

◆投句締め切りは6月15日です。

 
 
 

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11月の披講

皆さま、遅くなりましたが、11月の披講をアップしました。 お預かりしたコメントを書き込みましたので、熱闘掲示板もご覧になってください。

 
 
 
11月の投句一覧

1 小春日の猫の隣に座してをり 2 山あひは雪の予報に身構へり 3 小春日や大釜に蕎麦なだれ入れ 4 扇風機の首を傾げて秋行きぬ 5 釣人の距離を小春の鴉埋め 6 冬の墓地慟哭やまぬ老者あり 7 小春日の海老腰婆が蕎麦を刈る 8 新米に出羽の水音聴いてをり 9 大磯の小春の石は文鎮に 10 冬の蝶こころに形あるとせば 11 鬼を呼ぶ子供らの声小春かな 12 冬の虻膝にとまりて小春かな 13 燗の酒

 
 
 
11月の兼題

兼題 「小春」(芽笹)=========================== 長くて暑い夏が終わったと思ったら、秋があっという間に過ぎてゆきました。 もうじき立冬。暦の上では冬になります。 というわけで、冬とはいえ暖かな日差しの「小春」を詠んでみましょう。 ぬくぬく、ほんわか、そんな気分で過ごしたいですね。             芽笹 シスターズのひとこと(松子)================

 
 
 

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