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6月の兼題 「夕凪」または「朝凪」

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2023年6月6日
  • 読了時間: 1分

山本洋さんに兼題を出していただきました=====================


「夕凪」または「朝凪」


わたしたちのまわりには、いつも微かな、時にはげしい、心地好い、風が吹いている。

夏間近になり、夕刻ふっと風が止む。しーんとした空気がわたしたちをつつむ。

これから吹く強い風の前ぶれか、あるいはなにもなかったようにいつもの微風に戻るのか。

凪のあとは南東から吹いてほしいと願いながら雲ひとつない空を見上げる。

                                   山本洋



シスターズのひとこと(松子より)========================


私もこの頃、このシーンとした時間を自覚しています。

無音の時です。

私のイメージでは雷と結びついていて、激しく恐ろしい出来事の後に訪れる無音です。

頭が白くなる感じに近いのですが、

洋さんの「凪のあとは南東から」風が吹いて欲しいと願うという祈りと、

「雲ひとつないない空を見上げる」という絶対そうなるよという空の明るさがとても素敵です。

私は真っ白になった頭のまま、蹲ってしまうのですが。

                                   松子

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投句をお待ちしております。

◆投句締め切りは6月15日(木)です。投句数は3~10句。

 
 
 

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11月の披講

皆さま、遅くなりましたが、11月の披講をアップしました。 お預かりしたコメントを書き込みましたので、熱闘掲示板もご覧になってください。

 
 
 
11月の投句一覧

1 小春日の猫の隣に座してをり 2 山あひは雪の予報に身構へり 3 小春日や大釜に蕎麦なだれ入れ 4 扇風機の首を傾げて秋行きぬ 5 釣人の距離を小春の鴉埋め 6 冬の墓地慟哭やまぬ老者あり 7 小春日の海老腰婆が蕎麦を刈る 8 新米に出羽の水音聴いてをり 9 大磯の小春の石は文鎮に 10 冬の蝶こころに形あるとせば 11 鬼を呼ぶ子供らの声小春かな 12 冬の虻膝にとまりて小春かな 13 燗の酒

 
 
 
11月の兼題

兼題 「小春」(芽笹)=========================== 長くて暑い夏が終わったと思ったら、秋があっという間に過ぎてゆきました。 もうじき立冬。暦の上では冬になります。 というわけで、冬とはいえ暖かな日差しの「小春」を詠んでみましょう。 ぬくぬく、ほんわか、そんな気分で過ごしたいですね。             芽笹 シスターズのひとこと(松子)================

 
 
 

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