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6月の投句一覧

  • 2023年6月19日
  • 読了時間: 2分

選句をお願いします(入選6句、特選1句 コメント付きで)


1 谷戸道の果てに虹出ず引き返す

2 夕凪や流刑の島が遠くなる

3 青葉冷え月曜朝のパン焦がす

4 朱夏の波寄せて大陸ここが果て

5 梅雨の朝波となりけり傘と人

6 海風のささやく桜実を結び

7 そのときも或る夕凪に佇ちてをり

8 嵐南風に滴たり揺れる蜘蛛の糸

9 軽トラがあつて植田の景となる

10 日蓮の法難の海あぶら凪

11 ともしびや街に夕凪果てるころ

12 夕凪をくぐもり鳴くよ山鳩も

13 夕凪の耳の底には君の声

14 田に浸り左手に持つ余り苗

15 夕凪の堤防に寝て漁夫継がず

16 夕凪や行く人もなき浜の道

17 朝凪や小さき漁港に波の音

18 青梅の日ごとに太る朝の凪

19 ほととぎす農の話も傾聴す

20 良寛の読経に凪ぎて梅雨の佐渡

21 朝凪や少し濃くなる潮くささ

22 夕凪や島の棚田の水鏡

23 ボート漕ぐシャツお揃ひの若き腕

24 夕凪にジオラマの人佇める

25 ぴかぴかの鯵鮮やかに割かれをり

26 風凪ぎて沖ゆく船は音もなく

27 子の残す梔子一花雨に咲く

28 路地裏に夕凪の来るもの思ひ

29 荒梅雨の芥無尽に凪の朝

30 夕凪や花火師たちはひと休み

31 あぢさゐ越し眺むる海や走り梅雨

32 普請場の真昼の仮眠梅雨の蝶

33 夕凪のひかりを川に覗き込む

34 夕凪を蹴立て帰るよ鰹船

35 走り梅雨コート背にして駆け戻る

36 朝凪や競り声聞こゆ港から

37 朝凪の浜うつくしき墓地のごと

38 朝凪や網を繕う漁夫の妻

39 卓上の小さき世界に金魚かな

40 ひそやかにこの朝凪も劫初より

41 朝凪や臨海学校明日より来

42 夕凪や夕日の大き佐渡の海

43 供物の花生き生きとして梅雨に入る

44 陽炎に足つかまれて転びたる

45 朝凪や漁師辞めても早起きす

46 十薬の雨の澄みゆく朝かな

47 片蔭を子供の列の通りけり

48 朝凪に耳石のこそつと動きたる

49 朝凪の川に鴉が声落とす

50 豊漁を期す夕凪の魚市場

51 雀来て夏の祭の終りけり

52 炎帝や処刑されたる者の声


以上です。

 
 
 

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