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6月の投句一覧

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2024年6月21日
  • 読了時間: 2分

入選6句、特選1句(コメント付き)

選句締切 6月25日


1 点滅の裸電球夏至の夜

2 振り向けど何も還らず五月闇

3 帆船も人も退役虹二重

4 同じ道同じかたすみ濃紫陽花

5 頂上に到り呆ける羽抜鶏

6 影持たず昨日の人も紫陽花も

7 塩飴を手渡すさなかバス揺るる

8 青空を見たる海月の沈みゆく

9 色褪せてなほ咲き続く四片かな

10 紫陽花の石段上り海を見る

11 マニキユアは爪に夏の海作り

12 紫陽花や古刹巡りのひとり旅

13 紫陽花も絵の紫陽花もまだ濡れて

14 破れたる網戸をのぞく猫のゐて

15 あぢさゐの径むらさきの角曲がる

16 夕立の近づくを見つ浜に立つ

17 雨粒を載せて鮮やぐ四片かな

18 短夜の老母の声は歌ふごと

19 池の端のくらきに点る四片かな

20 芍薬のはらりはらりと終はりけり

21 梅雨籠り郵便受けをまた覗き

22 紫陽花に寄れば昔のひかりかな

23 岬へはアイスクリーム食べてから

24 子らの声路地を抜けゆく立葵

25 雨続く海長谷寺の七変化

26 紫陽花に流るる水のしじまかな

27 短夜の星を数えてをりにけり

28 雪国の生まれ育ちや玉の汗

29 小糠雨モノクロームの犬と人

30 梅雨ごもり犯人探しにも飽いて

31 傘雨忌やむいて温もるゆで卵

32 黒南風や天浜線の光る窓

33 あぢさゐの寺抜ける道水昏し

34 日曜日四葩に海の凪いでをり

35 山家人の寝つきは早し蛍の夜

36 ででむしや枝分かれして道迷ふ

37 炎天に汗拭きながら見舞客

38 紫陽花の日疲れしたるゆふべとも

39 はつなつの菫にあをき栂の影

40 覗き見るパセリの森や夏浅く


以上です。

 
 
 

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11月の披講

皆さま、遅くなりましたが、11月の披講をアップしました。 お預かりしたコメントを書き込みましたので、熱闘掲示板もご覧になってください。

 
 
 
11月の投句一覧

1 小春日の猫の隣に座してをり 2 山あひは雪の予報に身構へり 3 小春日や大釜に蕎麦なだれ入れ 4 扇風機の首を傾げて秋行きぬ 5 釣人の距離を小春の鴉埋め 6 冬の墓地慟哭やまぬ老者あり 7 小春日の海老腰婆が蕎麦を刈る 8 新米に出羽の水音聴いてをり 9 大磯の小春の石は文鎮に 10 冬の蝶こころに形あるとせば 11 鬼を呼ぶ子供らの声小春かな 12 冬の虻膝にとまりて小春かな 13 燗の酒

 
 
 
11月の兼題

兼題 「小春」(芽笹)=========================== 長くて暑い夏が終わったと思ったら、秋があっという間に過ぎてゆきました。 もうじき立冬。暦の上では冬になります。 というわけで、冬とはいえ暖かな日差しの「小春」を詠んでみましょう。 ぬくぬく、ほんわか、そんな気分で過ごしたいですね。             芽笹 シスターズのひとこと(松子)================

 
 
 

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