8月の兼題
- Junko Mezaki
- 2024年8月6日
- 読了時間: 3分
8月の兼題のお知らせです。
今月は酔牛さんに出題していただきました。
兼題 「片蔭」==================================
酷暑が続く今年の夏、日差しは朝から厳しく体調を崩しがちになります。
午後になり日差しが向きを変えると建物や塀などに影がつくられていきます。
日差しの強さに少しの日陰もありがたく思います。炎天下にいた人々には
一息がつける憩いの空間となります。この季語は大正時代以降に
よく使われ出したそうです。高濵虚子の時代だと言うことです。
都市部の建築物の変遷もあり使われ出したようです。近代的な雰囲気もあり、
古くからの情緒にも融合する拡がりのある季語とも感じます。
仏教ではお陰様は感謝の心を表す言葉です。お陰様は仏様の助けや
ご加護のことをいうそうです。仏様や他人様のお陰で生かされていることを
自覚することで、感謝の心を深くすることにつながるようです。
日陰をどのように感じるかは人それぞれだとは思いますが、
日陰に感謝を感じられるのは、日本人の心性であるのでしょう。
酔牛
シスターズのひとこと(芽笹)=============================
夏といえば花火です。小さな線香花火も風情があってよいものです。
子どものころの思い出に、線香花火を2本一緒に火をつけたら・・・というのがありまして、
うまくいけば大きな火の玉からぱちぱちと火花が長く飛ぶのです。
そんな話をしてみれば「10本まとめてやったことがあるよ」と、我が家の男子が言うのです。
五十年以上前の小学生男子は一束の線香花火に火をつけたのだそうな。
それはそれは大きな火球となって・・・と思うよりも早く、あっという間に落ちたと。
いかにも小学生男子のやりそうなことです。
8月2日、3日は長岡の花火大会でした。信濃川河畔で行われる花火は実に見事で、
その時刻に付近を通る新幹線は徐行運転してくれるのだそうな。
曜日に関わりなく日付で開催するのは、昭和20年8月1日の長岡空襲の慰霊から
始まったからなのです。大きな三尺玉が打ち上げられ、仕掛け花火のナイアガラも素晴らしい。
さらに終盤を盛り上げるフェニックスは、中越地震から復興の願いを込めて行われています。
9月になると世界一の四尺玉を打ち上げる片貝花火があります。
こちらは神社の奉納花火で、江戸時代中期から行われていたとのこと。長年、9日、10日の
日程でしたが、今年から第二土曜日とその前日の金曜日に変更になったそうです。
三尺玉、四尺玉となると、見ごたえもありますが、音の聴きごたえもすごいです。
「どぉーん」という破裂音、そして一呼吸おいて「どぉん」と周囲の山から返ってくるこだま。
目と耳、そして全身で感じる空気の震え。まさに花火を体感するのです。
芽笹
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投句数は3~10句。
投句をお待ちしております。
◆投句締め切りは8月15日です。
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