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9月の兼題 「檸檬」

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2023年9月6日
  • 読了時間: 1分

松子さんから兼題をいただきました======================


兼題 「檸檬」


食欲の秋です。

果物から兼題をと探しました。

林檎、柿、葡萄、桃、おいしそうです。

みんなまとめて、秋の果物としようかなと思いました。

ところが「檸檬」に出会ってしまいました。


夏の暑さで細くなった食欲を、ぎゅっとしぼった檸檬が奮い立たせてくれるような。

蜂蜜に漬けた輪切りの檸檬が喉を柔らかくしてしれるような。

本屋の画集の上に置かれた檸檬はついに爆発しなかったのよね。    松子



シスターズのひとこと(芽笹より)=======================


レモンといえば「レモン哀歌」(智恵子抄)です。


 そんなにもあなたはレモンを待つてゐた

 かなしく白くあかるい死の床で

 わたしの手からとつた一つのレモンを

 あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ

 トパアズいろの香気が立つ

 その数滴の天のものなるレモンの汁は

 ぱつとあなたの意識を正常にした


死の淵から人を蘇生させるパワーを持つ高貴なるレモン。

老舗の書店を爆破しちゃうかもと思わせるパワーを持った檸檬。


反魂香は反魂木なる霊木より作られ、

その香を焚くと、香煙から思い人が幽霊となってあらわれるとか。

反魂木は、もしかしたら檸檬なのではなかろうかと、勝手に妄想中。 芽笹

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投句をお待ちしております。

◆投句締め切りは9月15日(金)です。投句数は3~10句。

 
 
 

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11月の披講

皆さま、遅くなりましたが、11月の披講をアップしました。 お預かりしたコメントを書き込みましたので、熱闘掲示板もご覧になってください。

 
 
 
11月の投句一覧

1 小春日の猫の隣に座してをり 2 山あひは雪の予報に身構へり 3 小春日や大釜に蕎麦なだれ入れ 4 扇風機の首を傾げて秋行きぬ 5 釣人の距離を小春の鴉埋め 6 冬の墓地慟哭やまぬ老者あり 7 小春日の海老腰婆が蕎麦を刈る 8 新米に出羽の水音聴いてをり 9 大磯の小春の石は文鎮に 10 冬の蝶こころに形あるとせば 11 鬼を呼ぶ子供らの声小春かな 12 冬の虻膝にとまりて小春かな 13 燗の酒

 
 
 
11月の兼題

兼題 「小春」(芽笹)=========================== 長くて暑い夏が終わったと思ったら、秋があっという間に過ぎてゆきました。 もうじき立冬。暦の上では冬になります。 というわけで、冬とはいえ暖かな日差しの「小春」を詠んでみましょう。 ぬくぬく、ほんわか、そんな気分で過ごしたいですね。             芽笹 シスターズのひとこと(松子)================

 
 
 

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