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9月の投句一覧

  • 執筆者の写真: Junko Mezaki
    Junko Mezaki
  • 2024年9月21日
  • 読了時間: 2分

入選6句、特選1句(コメント付き)

選句締切 9月25日


1 同朋の颱風圏に逝きにけり

2 通院や秋灼けしたる百日紅

3 台風一過釣り池の鱒沢に釣る

4 銀河見上ぐ惑星一つ踏みながら

5 泥鰌鳴く夜は台風近くなる

6 真直ぐに日向を歩む秋彼岸

7 鶏頭や都会に残る筏道

8 台風迷走天気図にゐて沖にゐる

9 台風圏住めば都の古長屋

10 にぎやかな夜道となりぬ虫時雨

11 子らの遊ぶ水槽染めて鳳仙花

12 台風が今過ぎてゐる遠い海

13 台風を告げる朝刊ずぶ濡れに

14 渓流でざぶざぶ洗ふマスカット

15 唐辛子畑の隅で燃えてをり

16 登山家の伝記を読んで夜長かな

17 賢治忌や腰をかがめる農夫あり

18 昏く遠く吼える台風レーダーに

19 名月にちろちろちろろ恋の歌

20 敷き詰めた大地燃やして曼珠沙華

21 九月かな一度も蜩聞かぬまま

22 台風の近づく小さき暮らしかな

23 山小屋の雑魚寝廊下よ台風圏

24 台風も暑さにばててのろのろと

25 枯蟷螂ゆらりゆらりと道渡る

26 故郷へ行く台風を追ふように

27 台風の過ぎるを待って月のい出

28 二百十日あとの畑の乱れかな

29 台風は逸れた月に雲かかり

30 秋風や溺れるほどに青い空

31 台風来額づくやうに山小屋に

32 台風去りまた台風の来て去れり

33 声消えて星ともるとき秋灯(あか)り

34 わが影と来し方語る良夜かな

35 残るるは米一合や台風来

36 この町がそんなに好きか台風は

37 いくたびも一つに戻る水の月

38 さざなみに波紋を重ね鰡の秋

39 颱風過街平穏の水嵩に

40 さよならと人の目蒼く月灯し

41 秋風や浮世絵の人笠を追ふ

42 敬老の祝い品待つ台風裡

43 灯明の一度揺らぎ台風来

44 颱風は匍匐前進する兆し

45 生き残り賭く人類も鶏頭も

46 人ごゑの鬱陶しきも秋暑なる

47 川幅をつんざくほどの颱風来

48 落鮎の岸辺のうしろなまこ壁

49 秋の日の奥の部屋より暮れ始む

50 台風圏婚古りし妻熟睡す

51 天水桶に飼はれて目高水澄みぬ

52 はじめから土砂降りとなる颱風来

53 コスモスや自画像はみな笑み持たず

54 水音す銀河に近き深夜かな

55 昨今の都会は脆し雨台風

56 台風の進路迷走日本海


以上です。

 
 
 

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9月の披講

皆さま、投句・選句とありがとうございました。 披講をアップしました。 熱闘掲示板に皆さまのコメントも掲載しております。 どうぞご覧になってください。

 
 
 
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兼題とひとこと 9月の兼題「葛の花」 兼題 「葛の花」(屁散人さんから)=========================== まぁ、とんでもなく暑い日が続いて、天に向かっていい加減やめてちょーだい! と叫びたくなる日々。...

 
 
 

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